今年も3月の終わりは寒く、冷たい雨が降り続く一日だった。
地元の桜は未だに開く様子がない。
近所のコンビニの入り口には「ここに傘を捨てないでください。カメラに映ります」と手書きの張り紙がされていた。強い風で壊れたビニール傘を捨てていく人が多いのだろう。カメラに映る、という牽制は果たして効くのだろうか。
そんな張り紙を見た数分後、通り道にまだ使えそうなビニール傘が落ちていた。
何かを濡らさないために置いてあったのだろうか。
道沿いを通る車のヘッドライトに照らされるたびにキラキラと光って綺麗だった。